壁と天井の断熱材には、下記の7つの効果と特徴からセルロースファイバーをおすすめします。セルロースファイバーとは、天然木からできる自然由来の木質繊維のことです。天然木の繊維と聞くと、木を切り倒して製品化していると思うかもしれませんが実際は新聞や雑誌などの古紙からリサイクルした商品です。サステナブルでSDGsを考える、次世代の子供たちに向けた社会貢献型の商品でもあります。
セルロースファイバーの最大の特徴が、グラスウールや発泡プラステック系にはない調湿性にあります。材料の特性を理解して設計をおこなえば、梅雨のジメジメ感、夏のムシムシ感を緩和して湿気のこもらない快適な室内環境の維持に期待ができます。また、調湿効果によりカビ・ダニの発生を防ぎ、アレルギーやアトピーの原因の排除に期待ができます。
また、木質ですが火災時は表面のみ燃える炭化作用により燃え広がりにくく、天然素材のため有毒ガスは発生しません。唯一の欠点は、防カビ・防虫のためにホウ酸を添加していることです。ホウ酸は食品基準でも使用を認められた低有害物質ですが化合物です。化合物は揮発すると、いったん上昇してから舞い降りて床面に蓄積していきます。このため、万が一を考えて見付面積の多い床には使用していません。
7つの効果と特徴
- 断熱性
すき間のない断熱施工で冬暖かく夏涼しい
- 調湿性
天然木質繊維特有の吸放湿で、一年を通して快適
- 吸音性(防音)
吸音、遮音、制振に優れ、プライベート音をやわらげる
- 安全性(防火)
火に強い難燃性能をもち、有毒ガスも発しない
- 省エネ・省CO2
環境性能と断熱性能の両方で優れる
- 防カビ・防虫性
JIS規定をクリアする、防カビ性能と防虫性能
- 健康性(結露)
結露を防いでアトピー、ぜんそく、アレルギーを未然に防ぐ
※各項目の詳細は別冊カタログをご覧ください。