断熱材

断熱材の種類とコストを比較する

断熱材

断熱材の種類とコストを比較する

~断熱材の種類とコストを比較する~

【鉱物系】  コスト★ エネルギー★★

・岩石由来の製品でグラスウールやロックウールなど

・充填断熱でつかわれ、もっとも普及している。水分を排出しない。

【プラスチツク系】  コスト★★★ エネルギー★★★★

・石油由来の製品でウレタン、スチレンボード、フェノール樹脂など

・外張り断熱でおおくつかわれる。水分を吸収しない。

【発泡系】  コスト★★★ エネルギー★★★

・石油由来の製品でウレタンフォームなど

・充填断熱の現場吹付工法でつかわれる。水分を吸収しない。

【自然素材系】  コスト★★★★ エネルギー★

・天然由来の製品でウール、セルロース、コルク、ウッドファイバ―

    など

・充填断熱でつかわれる。水分を吸収と排出する。

 さらに細かく分類すれば20種類以上ある断熱素材だが、コストという選択なら鉱物系のグラスウールが有利だろう。自然素材系なら環境負荷は少なが、性能にたいして価格は高めです。また、国産品なら輸送エネルギーは少なく環境負荷は低いといえるが、100%輸入品のウール(羊毛)だと輸送エネルギーなどをトータルで考えれば環境負荷は低いとはいえないだろう。

 

 いままで長く使われてきた断熱材なら欠点や問題点はほとんど出尽くしていて、対処方法や施工方法も確立されている。しかし、新しい素材はなかなか経年変化の想定がむずかしく、最近では発泡系の現場吹付け断熱工事で使用するフロンガスが制限されたため、発泡方式をかえたところ接着力の低下や吸水分解の問題がおきた。いまは改善されたようだが、新しい工法や素材の利用にあたっては注意をはらうべきだろう。

 セルロース(古紙リサイクル)は紙を繊維状に戻すだけなので水や熱を使わない環境負荷のとても少ない素材です。しかし、なかには輸入した古紙で製造工程やインクの種類がわからないものもある。採用するなら国産の履歴がわかる古紙で、植物性のインクがつかわれたものなら安心できる。

まとめ

外張り断熱工法なら=  プラスチック系

充填断熱工法なら=  鉱物系、発泡系、自然素材系

 

素材コストなら=   自然素材系プラスチツク板状発泡系鉱物系

                              (高い)               (低い)

製造エネルギーなら= プラスチツク板状発泡系鉱物系自然素材系

                                 (高い)               (低い)

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