犬山市ですこし高級感と重厚感のある注文住宅の実例|Sさんの家

高級感と重厚感をムリのない価格で

このお施主さまはリピーターさまです。

リピーターといっても2件目、3件目をご建築いただいたわけではなく、弟さんにつづいてお手伝いさせていただいた兄弟リピーターになります。

よくある事ではありますが信頼の証だと思い、感謝しております。

 

実家はハウスメーカー。いざ、自分の家をたてようと思ったときに

ハウスメーカーの家が買えないわけではない。ただ、「子供のころから住んでいて取り立ててよさを感じなかった」のと、返済をシミュレーションをしたときに「価格のわりにどう?と思ってしまった」このことが決定打となり、そこから建築会社をいろいろ探し回った結果、結論「弟の家をつくった会社が1番だ!」との思いに至ったそうです。

そして― 3年前に建築いただいた弟さんにつづけてお手伝いさせていただく運びとなりました。

 

「地域、南向き道路はゆずれない」厳しい条件での土地さがし

ふつう、こんなオーダーではなかなか土地は決まらない(出てこない)ものです。しかし、条件にあう土地を見事に買うことができました。

これは運もありますが、お施主さんの努力によるところが大きいと思います。参考までにお施主さんがとった行動を記載すると

  1. 地元の不動産屋さんを根気よく回った
  2. 条件がハッキリしていた
  3. 金銭面で歩み寄る意志があった

とくに感心したのは、自らの足でアクティブに地元の不動産屋さんを回って情報を求めたことです。今の時代だとネットから情報を得ることが得策のように感じてしまいがち。しかし、なんども顔をみせれば真剣度が不動産屋につたわり物件を優先的に紹介してくれたりするものです。

かなり地域を限定していたことが昔ながらのやり方をこころみさせ、成功した例だと思います。土地探しでうまくいかない方は参考になさってください。

われわれもお施主さまからの土地情報をえたらスピーディーに現地視察をおこない、解体、造成、価格交渉、不動産取引のアドバイスをおこないました。土地の造成費を安くおさえる方法があったので結果、建築費の圧縮にも成功しました。

お施主さまから「(当社からの)アドバイスを持って交渉にのぞめたので、安心感のある土地購入ができた。」と感謝のことばをいただきました。

 

建築の要望と完成イメージ

「あまりお金はかけたくないけれど、重厚感のある家にはしたい」という要望。

扉や床をダーク色で選び、造り付けの棚も無垢材をダーク色に塗装して全体的に落ち着きあるイメージに統一。床面積には加算されない濡れずに使えるアプローチ、外部収納、バルコニーとベランダの差をプランにフル活用。柱や腰までの壁で間仕切り面積以上の広がりを演出する家としてゆきます。

 

プランニング_Data

間取り図

 

設計条件

この土地の特徴
・東西に長く南北に短い形状
・道路からの高低差がある
・隣地に高低差がある
・土地は広め(建築予定の面積に対して)

お施主の希望
・陽あたりタップリな家
・出来栄えとコストパフォーマンスの両立
・できるだけ収納
・最短家事動線

設計者からのアンサー

*土地の形状から考えること―

陽当たりのことだけを考えれば南面に部屋をたくさんならべる形状(東西に長い家)にすればいいことになります。しかし、耐震性を考えると正方形にちかい建物の方が有利です。細長い形状で地震に強い家にするには、短い方向の壁はもちろんのこと長い方向の壁のバランスも重要になります。そこが分かっていないとネジレ(偏心)をおこし簡単に倒壊します。

 

*コストパフォーマンスを高めるには―

  1. 商品をよくする
  2. 空間を広くする

この2つの方法のいずれかをおこなうことになります。

◆ 商品をよくするのは、至難の業
 当たり前の話ですが「よいもの」「手間のかかるものは」基本的に高い。安くていいものなんて存在しません。値はその商品の価値や希少性から決定されているからです。ですが、お値打ち商品は存在します。それは、メーカーの戦略上の薄利品であったり、新旧入れ替え品であったり、在庫調整であった場合です。これらの商品をうまく利用してグレードアップする方法ですが、タイミングなどもありなかなか至難の業です。

◆ 空間を広くするのは、工夫しだい
 床面積には含まれないけど有効利用できる空間として、昔の家(いまでは古民家とよばれる家)では積極的に利用していた場所があります。それは、「軒下」です。そこは雨露がしのげ、居間にも作業場にもなるなんとも使い勝手のよい空間です。
これと似た空間として「小屋裏収納」があります。おおくは2階と屋根のあいだにつくるのが一般的です。しかし、おすすめしたいのは1階と屋根のあいだにつくる小屋裏収納です。これは2階床とフラットにできるので、一般的な小屋裏収納のように階段をつくる必要がありません。このことだけでもお得なのです。

 

おまけ。建築家として、あたりまえのこころ使い

各部屋の希望、お子さんの性別、色の持つ力、家相学などを考慮して計画しています。(色彩学や家相学のことは、お施主さまと詳しい話しをしていなくとも必ず配慮するようにしています。)

 

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犬山市Sさんの家_基本Data
家族構成は夫婦30代+子ども2人/敷地面積224.79㎡(68.00坪)/1F床面積68.73㎡(20.79坪)2F床面積54.65㎡(16.53坪)延床面123.38㎡(37.32坪)/施工年月2014年3月/本体価格1,850万円

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