【土地情報】犬山市上坂町にて注文住宅のできる土地を販売中

扶桑町でデザインのいい平屋の注文住宅の実例|Nさんの家

2000万円以内でデザインのいい平屋を

こちらのお客さまは、「むずかしいかもしれませんが、できれば平屋が希望です。」とあきらめ半分で当社に連絡をいただきました。「むずかしい」とは金銭的にかなり厳しいか、どう頑張っても敷地におさまらない規模の建物を要求している無理難題かな?と思いながらも、お会いして詳細を聞くまでは何ともいえないので、ご来店いただきました。

お会いすると、ご主人は淡々と話なされていますが奥様はだいぶんお疲れのご様子。

 

基礎計画

いつもどおり、ご建築を思い立った経緯、ご家族のこと、ご両親のこと、ご夫婦それぞれの生まれ育った環境、子供に頃のはなし、趣味などばかり聞いて、お家の希望について聞きません。

ご主人:「家の希望を聞いたりしないんですか」

私(設計者):「一番大切なのは基礎計画です。もう、はじまっていますよ」

ご主人:「まだ、発注を決めたわけではありませんが」

私:「わかってますよ。でも、図面と見積をみて発注を決めるんですよね」

ご主人:「そうなります」

私:「その図面は一見は希望どおりかもしれませんが、中身のないものでいいんですか?」

ご主人:「中身のないものとは?」となる。

私:「いい家は基礎計画があって、できるものだと信じています。だから、いきなり希望だけを聞くなんてことはしませんよ。設計事務所なら」

 

むずかしいの理由

ご主人:「じつは、ほかの会社で平屋を希望しても2階建てばかりススメられて…、なかには図面までつくってこられた会社もあったんですが、家は敷地のすみっこに配置され駐車場は西側でした(この敷地は西と南の2方向が道路に接しているが、西側は車通りが多く駐車しずらい)」

私:「で、納得できなかったと・・・」(これが、「むずかしいかも」の正体か)

ご主人:「はい。2階建てでもしかたないのかと思いましたが図面を見て、なんでこうなるんだろ?と思いました」

私:「家づくりの基礎計画がないから疑問に思われたのでしょう」

 

なぜ、2階建てをすすめたのか

ご主人は平屋を希望しているのに、ほかの建設会社さんはどうして2階建てを敷地のすみっこにつくるプランをすすめたのでしょうか? 理由はいろいろあったのかもしれませんが1番は、建築費ではないでしょうか。

ご主人とお話しをすすめると、平屋を建てるには建築費が少しさびしい気はしました。ですが基礎計画から、平屋をつくるのに十分な広さの敷地であり、ご家族の希望もつよく、また、お聞きした将来像からも平屋に優位性があることを確認できたので、平屋にしない理由はありません。ネックは建築費でした。平屋にするとどうしても割高になります。しかし、建物の大きさ、仕様の見直しをすることで何とかなりそうです。

私:「悪いものを使うつもりはありませんが、値打ち商品を利用してもいいですか?」

ご主人:「構いません。でも、ここだけは良い商品を使いたいといったら対応していただけますか?」

私:「もちろんです」さらにつづけて「建物も、希望より小さくなっても構いませんか?」

ご主人:「構いません」

私:「でしたら、できますよ平屋」

奥様:「やっと、話がすすみそう!」

*晴れやかなご夫婦の顔がそこにありました。

最終的には、各部屋をすこしずつ小さくしたり、共同利用にしたりと調整。また、平屋づくりでは建築面積に余裕がないなか、いかに収納をつくるかがキモになります。いくら希望の平屋に住んだとしても、日々の生活が窮屈では本末転倒ですので。

多くの工務店では仕様を細かく見直したり、図面で折り合いをつけることはできません。理由は、仕様を固定し建築の知識がない人間でも営業ができる様にするためです。なかには、建築士のまねごとをしてくる輩もいますのでご用心を。

 

プランニング_Data

間取り図

 

設計条件

― この土地の特徴 ―
・調整地域
・ひろめの84坪の敷地
・東西に長く、すこし変形地
・高低差が一部あり
・西の道路幅は広く、南は狭い2方向が道路

― お施主の希望 ―
・平屋
・交通量のおおい道路の音の緩和
・駐車場3台
・和室と仏間がほしい
・出来栄えとコストパフォーマンスの両立

設計者からのアンサー

まず全体計画として、敷地の有効利用を考えました。ただ、南側にたくさん部屋を配置すればよいわけではなく、道路の交通量を考えた駐車場、庭などのアプローチ計画。子供の年齢と性別を考えたゾーニング(間取りの基本となる考えのこと)計画をおこなっております。

この基本計画を熟考したうえで、お客さまのご要望であるプライバシー、ワーキングスぺースのとり方、子供たちの将来像をかんがえたフレキシブル性などを盛り込んだラフ設計をご提案。

最終アドバイスとして、「平屋こそ物入を多めにとる。」「平屋だから空間をうまく使う。」この2点を反映させた設計計画で完成しました。

活発に行動する時期をむかえた男の子をお持ちの家族にむけて、雨の日でも濡れにくい洗濯干し場と、そこへ至る動線計画をひそかに盛り込んでおいたのが設計者からのプレゼントです。

 

https://marusho-sekkei.jp/wp-content/uploads/2021/09/ishikawa4575x330.jpg

 

扶桑町Nさんの家_基本Data
家族構成は夫婦40代+子ども2人/敷地面積280.89㎡(84.96坪)/延床面101.24㎡(30.63坪)/施工年月2017年3月/本体価格1,550万円

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CONTACT ACCESS